
栃ノ心関、初優勝おめでとうございます!

初場所は、初優勝!栃ノ心関でした。優勝おめでとうございます。
栃ノ心関は平成25年名古屋場所で右膝を痛め(前十字断裂)手術をし、その後4場所休場して幕下の55枚目まで番付を下げます。しかしそこから番付を戻し、今場所30歳3ヶ月で初めての優勝を手にしました。
春日野部屋ではなんと46年ぶり!4人目の優勝者です。(栃錦→栃ノ海→栃東→栃ノ心)
14日目に優勝が決まり、インタビュールームから出た栃ノ心関と喜びを分かち合う親方などなど、いつもとどことなく違う暖かい優勝風景、そして応援してくれる方への感謝の気持ちを何度も口にする栃ノ心関の姿が印象的でした。
…ずーっと前にツイッターで見かけた、栃ノ心関が大好きすぎる男の子もきっと喜びが大爆発してるんじゃないかなぁと思います。笑

肩の筋肉、すごかったです。
本当におめでとうございます!
それでは、14日目のインタビュールームでの優勝インタビューと、15日目の優勝インタビューの一問一答をまとめました。長いですがぜひぜひお読みください。
【一問一答】14日目の優勝インタビュー
― 放送席、放送席、今場所の幕ノ内最高優勝、栃ノ心関です。おめでとうございます。
ありがとうございます。
― 初優勝が決まりました。今どんな気持ちですか?
最高ですね、嬉しいです…はい。
― まだ14日目ですよ、しかも。
信じられないですね、自分でも。本当嬉しいです。
― 今日は勝てばというところ、緊張もあったんじゃないですか?
考えてなかった、そういうの。考えると緊張するから、自分の相撲だけ考えて自分の相撲取るようにだけ考えてたんで…良かったです。
― 相撲を振り返ると突っ張り合いになりましたけれども、どうですか、自分の相撲は取れましたか?
※14日目の対戦相手は松鳳山関でした。
うん、そうですね、相手なかなか捕まらない相手なんで突っ張ってから捕まえようかなと思って、親方からもあの…そういう注意されているので、突っ張ってから捕まえた方が捕まえやすいから突っ張ってから捕まえろって。本当に優勝できて嬉しいです、はい。
― 言われた通りの相撲でじゃあ優勝つかめたんですね。
はい、良かったですね、はい。…これまでいっぱい注意されて相撲のことで、本当に親方にありがたい気持ちしかないです。皆さんにはい…信じられないですね本当。
― その春日野部屋は46年ぶりの優勝力士の誕生だそうですよ。
はい…すいません…本当嬉しいですね。
― 入門から12年でですね、この優勝をつかんでどうですか、こんな日が来ると予想していましたか?
いやーもう本当に自分でも信じられないですね、はい。いつか優勝、したいなぁっていう気持ちはありましたけど今場所…この日くるとは思わなかったです…はい。
― 勝った瞬間どんなことが一番思い浮かんだんですか?
いやもう頭の中真っ白なんで…はい、やりましたーと思って。
― すごい大歓声でしたね。聞こえてました?
はい、聞こえてました、はい。
― 今場所何が良かったんでしょう?
やっぱり気持ちと稽古もちゃんとしたんで、それが良かったです。
― 土俵が時間のようですのでもう一番、あのーこの取組が終わった後にもう少し話聞かせて下さい。
わかりました。
― 一旦お返しします。
(取組後)
― 放送席、放送席、それでは今場所の幕ノ内優勝力士、栃ノ心関のインタビュー続けます。本当良かったですね。
本当良かったです。
― 入門から12年でここまできたんですけれども、どうですかここまでの道のり。
いや最高ですね、はい。怪我から落ちて、そこから4年ですね、まず幕内に戻って来て良かったです。けど優勝できるとは本当に考えなかったですね。
― 膝の大怪我で幕下の下の方まで下がりました。もう駄目だと思ったりしませんでしたか?
もう何回ぐらい…はい…けどまぁ入院してたときにもう何回ぐらいもう辞めようかなと気持ちがなんか落ちてたんで退院して稽古場に降りるようになって、それからどんどん気持ちが変わりました。
― 変わっていった、どういう風に変わっていった?
良い方に変わりましたね、はい。もう一回頑張ろうかなと思って。皆応援してくれたんで、うちの親方も女将さんもあと十年相撲取らないと駄目なんだよと言われて。すごく嬉しかった。
― 親方と女将さんの言葉?
本当嬉しかったですね、はい。
― 良い恩返しができましたね。
嬉しいですね。できるのこれくらいしかないんで。本当に嬉しいです。
― 大変なこと本当にしました。それときっと師匠と女将さんと同じくらいジョージアのご家族も喜んでくれているんじゃないですか?
そうですね、嬉しいでしょうね。向こうも盛り上がっているのですごく。本当にありがたい。皆さんに、親にも、グルジア人の皆さんに友達にも親戚にも皆さんにもうありがたい気持ちしかないんで。ここまで応援してくれた皆さん、ありがとうございました本当。
― 遠いジョージアからやって来る時に、お母さんが行かないでと言ったっていうお話も伺ってますけれど。
そうですね、ま、いろいろありましたけど…ここまできて優勝できて本当に今日は最高の日です、はい。
― 去年産まれた赤ちゃんもきっと喜んでくれますね。
うーん…喜ぶでしょうね、大きくなったら。まだわからないから、ハハハッ(笑)
― 明日もあります。
そうですね、明日気持ち良くいきます。最後だから、勝って終わりたいしね、はい、はい。
― 明日もぜひ良い相撲見せて下さい。
ありがとうございました。
― 本当おめでとうございました。
ありがとうございました。
― 幕ノ内最高優勝、今日14日目決定栃ノ心関でした。
【一問一答】15日目の優勝インタビュー
― それでは14勝1敗、見事初優勝を果たした栃ノ心関です。おめでとうございます。
ありがとうございます。
― 初めて手にした天皇賜杯というのはどうだったですか?
もうすごく嬉しいです。
― 改めてその嬉しさもあると思うんですが心境というのは?
(小声)シンキョウですか?
― 心の内というのは、嬉しさ以外の気持ちというのは、どうなんでしょう?
あのー本当に初めてことなんで相撲界に入って12年なんで、もう優勝できると思たことないんで今場所優勝できて本当に幸せです!
― この15日間、ま、14番勝って結局今日三賞2つ獲得というのも決まりました。15日間振り返ってどうですか?
もう最高です!…本当に、はい!嬉しいです。
― 相撲内容見ると、どんなところが良かったですか?
そうですね、今場所前から調子が良くて、いい稽古やってきたんで今場所いい成績残すんじゃないのかと思ってたんで優勝すると思わなかったけど、本当に優勝できて嬉しいです。
― 実際優勝を意識したのは何日目ぐらいからだったんでしょう。
そう、えーっと10日目こえて少しずつドキドキ…(会場笑)なりましたね、はい、なったんで、まず本当に優勝できたの本当に嬉しいです。もう本当に皆さんにあの、親方から女将さんから春日野部屋の皆さん、後援会の皆さん、日本人の皆さん、それから私の国の皆さん、本当に胸がいっぱいで本当に応援ありがとうございます!
― 優勝を決めて今日の一番。心境というのはどうだったんでしょうか?
そうですね、まぁ昨日優勝決めましたけどやっぱり今日勝たないと、勝って締めたかったんで今場所、勝つことできて良かったです。
― 入門から12年、大きな膝の怪我もありました。振り返ってみてどうですか?
そうですね、ちょうど4年前に前十字断裂、4場所休場して幕下の55枚目まで落ちて、もう何度も辞めようかなと思てましたけど、こうやって皆さん応援してくれてるからこれ力になりました。
― 故郷ジョージアでご両親、そして妻のニノさん、そして長女のアナスタシアちゃんが見つめていたと思います。報告はされましたか?
そうですね、昨日話しました。すごく喜んでたです皆、はい。皆幸せです。
― どういった会話だったんですか?
えっ?
― どういった会話をしたんですか?
テレビ電話で話したんで、もう泣きながら皆話しました。
― 改めて優勝の実感、重みというのはどうでしょう。
もう本当最高です。
― 来場所以降は幕ノ内最高優勝経験者ということで土俵に上がるわけになりますが、そのあたりはどうでしょうか、来場所以降に向けて。
そうですね、これからも稽古頑張って親方の言う事聞いて(会場笑)来場所また良い相撲取るように頑張りたいと思います。
― おめでとうございました!
ありがとうございました!
インタビュアー:大坂アナウンサー
※2018年(平成30年)一月場所より。
※楽しみの範囲で書き起こしているので聞き間違いもあるかもしれませんが、その辺りはあらかじめご了承下さい。
2018.01.30